先日、フレデリック・コンスタントのハイライフ マニュファクチュールが手に入りました。
フレデリック・コンスタントという時計会社は、200年余りの歴史を持つ時計会社が多いスイス時計界において、1988年に時計文字盤職人コンスタント・スタースとフレデリック・シュレイナーが興したかなり若い新興時計メーカー。
1994年に「ハートビート」という時計の文字盤部に窓を作り、時計の心臓部であるテンプが見えるようにした時計を発売した事で一躍有名になりましたな・・・
個人的には、トゥールビヨンじゃ有るまいしテンプの動きを見せる必要性も理解できなかったのですが、一般受けは良かったようでゼニス社などが同じようにテンプの見えるモデルを続々と発表し好評を博しております。
フレデリック・コンスタントは、元々時計機械供給専門メーカーであるETA社より廉価な時計の汎用ムーブメントを仕入れ、それを自社で調整・研磨を施して自社の時計に乗せ、そこそこ良い機械時計を安価で販売するメーカーでありました。
が、2000年に入り、突如として自社独自のムーブメントの開発を発表し、設備投資からムーブメントの設計・開発に相当額の投資金額と2年余もの時間を掛け、2004年本当に自社開発の機械を載せた時計の発売を開始しました。
世界中の時計会社の8割以上、ヘタすれば9割がETA社などのムーブメント供給専門メーカーから廉価な機械を仕入れて自社の時計に乗せて売っているのが普通の状況の中で、機械時計ブームが多少あったとは言え、いきなり多額の資金を投入してムーブメントの自社開発に乗り出すなど、とてつもない情熱を感じますが・・・
フレデリック・コンスタントという時計メーカーの過去の販売実績・購買層を考えたら、これはもう社運を賭けたとてつもないギャンブルだったでしょうねぇ・・・
なにせ、今まで10万以下でそこそこ良い時計を売るメーカーと言う位置付けが出来、フレデリック・コンスタント購買層の求めるものも当然それだった訳で、それがいきなり「ムーブメントを自社開発しました」と言って40万円近い金額の時計の販売を開始したところで、そりゃあ中々食いついてくれる人はいないでしょう・・・
実際、販売第1段の時計は500本限定で製作され、そのうち50本ほどが日本に入ってきたそうですが、当初お客さんの反応は鈍かったそうで・・・
それでも、諦めずムーンフェイズなどの機能を付加した自社開発ムーブメント搭載の時計の発表・販売を続け、価格の割に結構作りが良い事が評価されてきて、今ではすっかり根付いてきたらしい・・・
よくもまぁ、単なる安価時計販売メーカーの一つでしかなかったフレデリック・コンスタントがこんなギャンブルに打って出たものですねぇ・・・
そんなフレデリック・コンスタントの自社開発ムーブメントFC-910-1が搭載された自社開発機械搭載第一弾の時計が安価で売られていたので買ってみた次第。


実際手にとって見ると、さすがにケースの質感はさほどではないものの、結構がんばって作りましたと言う感じが出ている。
針も凝った作りになっているし、ねじは青焼き。
文字盤も中々凝った作りで、中央部はフレデリック・コンスタント社の印章仕上げになっている。
インデックスはアプライド・アラビアン。
ケース裏はグラスバック仕様になっており、綺麗にコートドジュネーブ仕上げの研磨のかけられた機械を覗く事ができる。
機械の作りが独特で、結構面白い。
ケース径38mmとぼくには少し大きめだが、厚みは9mmと程よく、着け心地は悪くない。
うん、これはかなりコストパフォーマンスの高い良い時計だ。
中々良い時計が手に入りました。
さて、時計と言えば・・・時計修理工房に修理に出していたクロノグラフスイス Venus170搭載の18KYG無垢の時計紛失の件・・・
やはりと言うのかなんと言うのか、前回連絡時に「もう少し時間を下さい。こちらから連絡しますので」と言う向こうの言う通り待ったのだが、1ヶ月たっても連絡なし・・・
もう、こう言う状態が半年も続いているので、いい加減こちらも我慢の限界ではある・・・
とりあえず、向こうの言い分次第では内容証明を送って、警察に被害届出すなり民事裁判を起こすなりの行動を起こすつもりで連絡してみたら、結局「弁償します」と言う事になった。
つーか、それでも「なくしてしまって申し訳ありません」の一言も無いんだよな・・・
こちらとしては、苦労して探して手に入れた時計なので、金なんぞより当然同じ時計を買って返してもらいたい旨伝え、向こうは時計を探すと言う事で話はまとまった。
はっきり言って胸糞悪いし、向こうの言い分をほぼ信用していない。
ま、また少し時間を置くが、内容証明の用意だけはしておこう・・・
客から預かった時計を紛失するなんざ、本気でありえないよなぁ・・・
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